看護師の悩みと退職を決断できる要因

日本の雇用形態は変化してきており、同じ会社で定年まで勤め年功序列で給料が上がっていくという時代ではなくなってきた。
そんな中で、看護師という専門職は魅力的に感じると同時に離職率が高いイメージがあるのではないだろうか。
実際の離職率も10%を超えている。

しかしこれは離職しても次の就職先が確保されているという考えの表れではないだろうか。
看護師として働いていると、悩みはつきものである。
医療にかかわる仕事であり責任も重い。
患者さんだけでなく、他の看護師、医師、薬剤師などの他職種の医療従事者など多くの人と関わる仕事であり、人間関係でのストレスもあるだろう。
退職理由として仕事の大変さは理由の一つに挙げられる。

他には出産、育児、結婚といったライフスタイルの変化が多い。
退職の決断をする上で看護師以外の会社員等であれば次の就職への不安がつきまとう。
出産、育児で仕事を離れると復帰が難しい。

これが看護師であれば求人は多く働く場所も多彩であり、現在の職場を離れても次の就職が容易である。
病院以外にも地域の診療所やクリニック、介護の需要の増加に伴いデイサービスや老人ホームといった介護施設、訪問看護ステーションで働くことも可能だ。

数か月という短期間で離職してしまうと経験も積めず知識も増えないため、就職先は制限されるだろう。
しかし3年程度勤めればある程度の経験はでき、それを次の職場へ活かすことが可能だ。
数年頑張れば今の職場を離れることができる。

さらにさまざまな分野での看護を経験することで、知識の幅も広がってくる。
これらのことを考えると看護師の離職率が高いのも納得できるのではないだろうか。

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