カウンセリングを受けて決断する退職

精神的な負担が大きい仕事に携わりやすいのは看護師の仕事の特徴であり、それが原因で仕事を続けられるかという悩みを持つことは少なくない。
乗り越えることができて看護師として働ける人も多いものの、深く悩んでしまってだんだんと働けないのではないかという不安が大きくなる人もいる。

自分一人で抱えていると精神的な悩みは悪化していくリスクが高いため、人に打ち明けることが大切になる。
すぐに気軽に打ち明けられる人がいないのならカウンセリングを受けてみるのが良いだろう。
病院や介護施設などにもカウンセリングを受けられる相談室を設けていることがよくある。
従事者のメンタルケアを行うのが大切だという考えが広まっているからであるが、全ての職場にあるわけではない。
公的機関を利用したり、民間のカウンセラーを頼ったりして悩みを打ち明けてみると良いだろう。
カウンセリングを受けてみると自分が何を悩んでいるかがはっきりとわかり、退職を決断できるきっかけとなる場合も多い。
また退職経験者の話を聞いてみるのも一つの手だろう、退職した看護師の話も一度聞いてほしい。

一方で、何が問題になっているかが明確になったことによって解決策がわかり、退職しないという決断をできる場合もある。
ただ精神的な負担を負い続けていると働けなくなってしまうリスクがあるが、カウンセリングを受けるとそれに終止符を打てることに変わりはない。
退職するかどうかの決断をするためにカウンセリングを受けてみるのは精神的に厳しいと感じている看護師にとって大切なのである。